子供の頃は知らなくて、でも平気だったり平気じゃなかったりしながら大きくなって、大人の分類に入って、色んなことを知ってしまった。わかってしまった。
打ちのめされた私は弱くなった。いつも迷子のようで、彷徨って、何かと戦って、いつでもへとへとだ。いくら眠っても、食べても、芯から元気になれなくて、もう昔のように誰かと無邪気に笑ったりできないのではないかと思う。
くよくよすることなんかなくて、自分の付属を認めていくしかない。でも何かに躓くと絶対そのことを考える。振り出しに戻るばかりだ。結局変われない自分に絶望していくだけだ。
自分を愛せないのに、誰かに愛されたいだなんて。