プラネタリウムのふたご (講談社文庫)

プラネタリウムのふたご (講談社文庫)

この人の文章、好きだな。大事な何かがある、とすごく思う。
色々なことを考えさせられる一冊。でも寝る前に読んでもきっといい夢見られそうな気がする。
ふたごは別々の道へと進むけど、ふたりともがそれぞれの仕事を忠実にこなしていくことによって、それに関わる誰かを懐かしい幸せな気持ちにさせている。
世の中の多くは自分じゃなくて誰でもいいもので構成されているんだろう。
だけど山はずれに住む老女のいうように「あんたじゃなきゃ務まらないって役割が、この世にはちゃあんと用意されている。」その言葉をすごく信じたくなった。
その時を見逃さないように、心を込めて毎日自分ができることをやりとおそう、と改めて思った。