036、037
- 作者: 村上春樹
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 1987/09/10
- メディア: 単行本
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- 作者: 村上春樹
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 1987/09/10
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この本を購入したのは確か10代のころ・・・。10年も寝かせてたんか〜と読み始めたら、なんと途中だけ読んだことがあった。主人公の寮生活の様子を描いたところです。そういえば、この部分を誰かがネットに描いていたような気がしないでもないような・・・と思いつつ、真相はわかりません。
上巻では直子に、下巻では主人公に、感情移入をしてしまいました。うぅっと涙を堪えながら読んだ。
直子の言いたいことや求めるものが私にはすごくよくわかったし、主人公の後半の孤独さはもう切なくてどうしようもなかった。この作品は孤独の塊のような本で、主人公の、直子の、緑の、レイコさんの、ハツミさんの、永沢さんのそれぞれの孤独が詰まっていて、ひどく重たい作品でした。それでも読むことをやめることはできなかったし、続きが読みたくて隙を見ては本を開いていました。
最後のあれは確かに納得いかんな・・・と思うんだけど、直子が最後にレイコさんに主人公とのセックスの話を事細かに話したこととつながりがあるのかも知れない。
また時間を置いて読み返してみたらきっともっといろんなこと気づくんだろうと思います。