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医者の半熟卵 (集英社文庫)

医者の半熟卵 (集英社文庫)

医者である著者の医大生の頃の話・・・なのかな?最初はぐうたらとしていて、こんなに駄目駄目で医者になれんのか?!ってほどのやる気のなさそうな文章だったのですが、実は書いてないだけでやることはちゃんとやっているとわかったけど・・・。
なんでもそうだけど、こうして専門職をしている人とかそれを目指しているというのは非常に孤独なんだろうなっていうのがよくわかった。人並み以上に勉強し努力しないとならないというのは想像に難くないのだけど、孤独感というものはどれほどなんだろうなと思う。著者も後半になってから勉強や研修の内容を詳しく書き出すんだけど、それまでは書かないしユーモアを交えながらなので、非常に淡々としているイメージ。
でも私の周りの頭の良い人はみんなこんな感じなんだよね。だって勉強するなんて日常で当然のことだから。そんなあたり前のことを人にわざわざ言ったりしない。それに専門的になればなるほど、人に伝えづらいことになって、話すことができなくなるんだろうな。私なんかだったら今日は勉強しました!こういうことをやりました!ほめて!ってみんなに言うと思うんだけど。
身近にも勉強や研究を頑張っている人はいるので、その人たちと重なったりして非常に興味深く読ませていただきました。