自分の話をすることは本当に難しい。
何から話せばいいのかずっと悩んでいた。
 
難しく考えることはないのだ。何事も。わかっている。でもうまく割切って考えることができない。
誰かが私のやることを咎める。それは相手としてはその行為についてだけ言っているんだ。でもそれに気付いたのは実は最近のことで、ずっと「=私を否定」なのだと感じてしまっていた。そんなバカな!今ならそう思える。でも過去に失敗や期待を裏切るようなことをすると「失せろ」「消えろ」「おまえなんかいらない」「心底ガッカリだね」等の暴言を吐き捨てるように言われ続けた私は、「失敗すること、相手に注意や意見をされること=私を否定」という方程式ができあがってしまっていた。

今はわかっている。ちゃんと知ってる。
でもやっぱり何かを注意されることが怖い。注意をされたら二度と同じことをしないように繰り返し繰り返し思い起こしては刻みつける。
言われることでしょんぼりしてしまうこと、泣いてしまうこと。どうにかしたいけど、どうにもできず、今は無表情でいることが精一杯だ。
泣いたら相手の本心には触れられない。そうなんだ。
だから、ちゃんと気持ちを伝えた。言いたいことの半分くらいしか言えなかったけど。
 
どんな風に言われても近づいていきたい。私は決して打たれ弱いわけではないのだ。すぐ泣くからといって弱いわけじゃない。
ちゃんとその言葉を受け止めて、自分がどうしたらいいのかと考えていけるのだから。

そういうことなんです。
わかってもらえたかどうかはわからないけれど。