一本の電話によって怒りと哀しみとがごっちゃになって、そういう感情に支配されるのを嫌う私はただ冷静に、相手の言うことを聞いていた。
その様子を近くでみていた友達が心配そうに私を覗き込み、切ったと同時に「相手はなんだって?」と戦闘モードに切り替わったのでなんだか笑ってしまった。
彼女のこういうところにいつも救われるんだよな。