NHKにようこそ! (角川文庫)

NHKにようこそ! (角川文庫)

人の妄想、ギリギリの精神状態を文字にされるとこんな感じなんだーと思う。
主人公と岬との絡みからが俄然面白くなってきた。あとエロゲー云々の解説もなかなか興味深かった。
一言で言えば、哲学書みたいなものなのかなぁ。ベストセラーの何とかの世界よりもずっといいと思う。とか言って、その何とかの世界を途中でドロップアウトした私は比べる資格ないかもしんないけど。ま、そのために友達から借りて再読決意しました。
全力で生きることを放棄した(かの)人が全力を取り戻した瞬間、そして最後の岬とのやりとりにはグッときた。そうそう。そういうことなんだよな、と共感。